国連食糧農業機関(FAO)本部からディバイン?ンガンジェ?ンジエ博士をお招きして、「イノベーション推進特別講義Ⅳ」が実施されました
2018年11月22日
ローマに本拠地を置くFAOは、各国政府間協定によって設立された世界的専門機関のうち、国連総会の承認を受けて、国連経済社会理事会(Economic and Social Council)と連携関係協定を結んだ国連専門機関のひとつで、世界の食糧生産?農林水産業に関する情報と討議の場の提供や、各種提言と開発援助を行っています。
FAOでは大学や研究教育機関との連携を重視しており、本学は、FAOとMOUを締結した日本初の大学であり、この協定によってインターンシップ派遣や講義など、継続的な連携を実施しています。FAO駐日事務所(チャールズ?ンブリ?ボリコ所長)と共同で、アグロフォレストリープロジェクトを実施、密接に連携活動を行っています。
11月7日(水)、8日(木)の2日間に亘って、連合農学研究科の正規科目であるイノベーション推進特別講義Ⅳとして、「FAOと世界食糧安全保障と栄養」をテーマにディバイン?ンガンジェ?ンジエ博士による講義が実施され、34名(農工大26名、茨城大学1名、東京外国語大学1名、民間企業6名)が受講しました。FAOの任務と活動、食料安全保障と栄養の世界とアジアの現状、農業と食品分野の変化と最新の動向、そして大学院生と新卒者に向けたFAOの雇用機会の紹介がされ、受講者が自身の研究と学術的な仕事を繋げ、現代のグローバル社会の中で将来のキャリア考える機会となりました。
ディバイン?ンガンジェ?ンジエ博士からは学生へ次のようなメッセージがありました。「世界的に有名な大学で講演する機会に感謝しています。持続可能な開発目標(SDGs)や気候変動、急速な都市化と食糧システムの変化、世界の食糧安全保障と栄養との関係など、開発問題を知ることは今もこれからも非常に重要です。」